塗装をしてはいけない屋根・外壁とは?その理由や他のリフォーム方法も紹介

塗装をしてはいけない屋根・外壁とは?その理由や他のリフォーム方法も紹介

みなさん、こんにちは!
山口市の屋根雨漏り診断・屋根修理・外壁塗装の株式会社匠建設です。

建物の耐久性を向上させ、外観を美しく蘇らせることのできる塗装工事。
しかし、外壁材や屋根材によっては塗装をしてはいけないのをご存知でしょうか。
知らずに塗装工事をしてしまうと、すぐに剥がれたり、かえって建物の寿命を縮めたりとトラブルになりかねません。
信頼できるプロに屋根材・外壁材や劣化状態をチェックしてもらって、どのようなリフォームをするのがベストかをご検討ください。

今回は塗装をしてはいけない屋根・外壁と、塗装以外のリフォーム方法を費用相場と併せて紹介します。
これまで屋根や外壁のリフォームをしたことがない方、リフォームをご検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

塗装をしてはいけない屋根3選

まずは塗装をしてはいけない屋根材から紹介します。ご自宅の屋根が該当する場合、塗装工事はしないようご注意ください。

1.日本瓦(和瓦)

塗装できない 日本瓦

日本瓦は和瓦とも呼ばれており、高い耐久性や重厚感のある伝統的なデザインが魅力の屋根材です。
もともと丈夫な瓦は塗膜で防水機能を持たせているわけではないので、塗り替え工事の必要がありません。

なお、「色を変えて気分転換をしたい」という場合は専用塗料での塗装が可能です。
また、カビや藻を防ぐ機能を持つ塗料もあるので、美しさを維持することもできます。
ただし、年月が経って塗装が劣化すると、塗装前よりも見た目が悪くなることがあるので、あまりオススメはできません。

2.1996年~2008年頃に施工された屋根

塗装できない パミール

2000年頃に施工された屋根材の一部は、塗装をしても改善が見込めない商品があります。具体的には以下の商品が該当します。

・パミール
・セキスイかわらU
・ザルフグラッサ
・アーバニーグラッサ
・コロニアルNEO
・シルバス
・レサス

これらの屋根材が塗装できない理由は、アスベスト問題が関係しています。
アスベスト(石綿)は強度が高く、多くの屋根材に用いられていましたが、健康に悪影響を及ぼすことが分かってから使用が規制されました。
以降、ノンアスベストの屋根材が開発されましたが耐久性に問題があり、10~15年で寿命を迎えてしまいます。
塗装工事をすることでかえって事態を悪化されるケースもありますし、改善は見込めないので他のリフォームを検討しましょう。

3.劣化が著しい屋根や雨漏りが起こっている屋根

塗装できない 劣化

カビやコケ、細かなひび割れなど劣化症状が軽度な場合は塗装でも耐久性を向上させることはできます。
しかし、大きなひび割れや欠け、サビなどの症状が著しい場合や、雨漏りが起こっている場合は残念ながら塗装では補修ができません。

塗装できない屋根は葺き替えか屋根カバー工法!工事方法・費用相場は?

お住まいの屋根が『塗装できない屋根』に該当する場合のリフォーム方法は、葺き替えか屋根カバー工法のどちらかになります。それぞれ、どのような工事で費用相場はいくらかを紹介します。

屋根を丸ごと替える葺き替え工事

葺き替え 費用相場

葺き替え工事は既存の屋根を撤去し、新しく下地からやり替える工事です。
屋根材と、その下の防水シート、野地板という下地が新しくなるので劣化状態をリセットできます。
また、既存の屋根材より軽量のものを葺けば耐震性の向上も見込めます。

葺き替え工事の費用は使用する屋根材や下地に使う材料、施工面積などによって変動しますが、大体80~270万円が相場です。

費用を抑えるなら屋根カバー工法

屋根カバー工法 費用相場

屋根カバー工法は重ね葺き工事とも言い、既存の屋根に新しい屋根を被せる(カバーする)リフォームです。
既存の屋根材の撤去費用が抑えられるため、工事費用の節約になります。
屋根が二重になるので耐震性は若干下がりますが、断熱性や防音性の向上に期待できます。

屋根カバー工法の費用は使用する屋根材や下地に使う材料、施工面積などによって変動しますが、約70万円~260万円が相場です。

なお、葺き替え工事と違って既存の屋根が以下に当てはまる場合は屋根カバー工法の施工はできません。

・瓦屋根、洋瓦などの陶器瓦
・波打つ形状の金属屋根
・雨漏りや結露の影響で野地板の劣化が著しい場合

補修や塗装、屋根カバー工法ができない場合、リフォームの選択肢は葺き替え工事のみになります。

塗装をしてはいけない外壁3選

続いて、塗装をしては外壁材を紹介します。誤った工事をすると、後々トラブルになりかねないので、チェックしてみてくださいね。

1.タイル・レンガ・樹脂系サイディング

塗装をしてはいけない外壁 レンガ

タイルとレンガは、いずれも紫外線や雨水の耐性が強い素材でできているので、塗装による保護は原則、必要ありません。

樹脂系サイディングとは、プラスチックの仲間である『塩化ビニル樹脂』を主原料の外壁材です。
もともと耐久性が高く、素材自体に色(顔料)が塗り込んであるため、色あせることなく塗装工事が不要です。
ただし、紫外線によって弾性が失われるため、紫外線から保護するための塗装は必要になるケースがあります。
なお、名前の似ている窯業系サイディングや金属系サイディング外壁材は別の素材で、定期的な塗装工事が必要です。

2.光触媒塗料・無機塗料・フッ素塗料で塗装された外壁

塗装をしてはいけない外壁 塗装

塗料には沢山の種類があり、その中でも光触媒塗料・無機塗料・フッ素塗料で塗装がされている場合は注意が必要です。

「塗装工事を依頼していないから大丈夫」と思っていても、家を建てる際に建材メーカーがコーティングを施している場合もあります。
これらの塗料は汚れが付きにくいのですが、塗料も付きにくいため、塗装をしても2~3年で塗装が剥がれるでしょう。

これらの塗料は高い耐久性を持つ塗料なので塗装自体が必要ないケースが多いですが、塗装が必要な場合は接着力を高めるため、専用の下塗り材を選択します。

3.直張り工法で施工された外壁

塗装をしてはいけない外壁 直張り

外壁の多くは『通気工法』という、外壁と建物の躯体部分の間に空気が通るように張られています。
しかし、中には建物の躯体に直接外壁材を張る『直張り工法』で施工されている場合があります。
目安としては2000年以前に建てられたお住まいの場合は、直張り工法で施工されているかもしれません。

直張り工法の場合、塗装をすると空気の逃げ道が無く、塗膜は膨れや剥がれを起こしてしまうでしょう。
そのため、基本的には塗装工事以外の工事がオススメです。

予算などの関係で塗装工事を行う場合は透湿性(水蒸気を外に逃がす性質)を持つ塗料を選びましょう。

塗装できない外壁は張り替え工事か外壁カバー工法!工事方法・費用相場は?

お住まいの外壁が上記に該当する場合のリフォームの方法は、張り替えか外壁カバー工法のどちらかになります。どのような工事か、費用相場と併せて紹介します。

外壁材を撤去して張り替える、張り替え工事

外壁リフォーム 張り替え

張り替え工事は外壁の内側に張られている防水シートなども丸ごとリフォームをすることができます。
雨漏りで広範囲に被害が広がっている場合や、カバー工法では建物の強度が足りない場合は張り替え工事を選択するといいでしょう。
外壁カバー工法よりも費用はかかりますが、お住まい全体の耐久性を向上させることに繋がります。

張り替え工事の費用は使用する外壁材や下地に使う材料、施工面積などによって変動しますが、大体160~300万円が相場です。

これまでの外壁に新しい外壁を重ねる、外壁カバー工法

外壁リフォーム カバー

外壁材は寿命を迎えているが、下地を含めて強度に問題ない場合に行うリフォーム方法です。
既存外壁材の撤去費用や廃材処理費用がほとんど掛からないため、張り替え工事よりも費用を抑えられます。
外壁が二重になるため、お住まいに負担がかからないよう軽量な金属サイディングが採用されることが多くなっています。

外壁カバー工法の費用は使用する外壁材や下地に使う材料、施工面積などによって変動しますが、大体140~230万円が相場です。

屋根や外壁のリフォームなら、匠建設へ!

塗装できる屋根・外壁かどうかは、建築図面や実際のお住まいを見てみなければ判断できません。そこでご活用いただきたいのが無料点検です。
当社、匠建設は山口市を中心に屋根や外壁のリフォーム、雨漏り補修を承っています。
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